ケアマネジャー資格は、試験に合格することで得ることができます。しかし、受験するためには受験要項を満た指定置く必要があり、この受験要項はやや複雑です。受験要項は大きく2つあります。
1つ目は、定められた国家資格等を持ち、資格取得後に5年以上かつ900日以上の実務経験があるということです。国家資格とは、社会福祉士や介護福祉士、看護師などが挙げられます。
2つ目は、特定の施設で法により定められた相談援助業務(生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員のみ)の実務経験が5年以上かつ900日以上あることです。
2017年までは国家資格を持っていない方でも、相談援助または介護業務に従事している方で一定の実務経験を持っていれば、受験をすることができました。しかし2018年からは受験資格が変更され、介護の実務経験だけでは受験することができなくなるので注意が必要です。
また、受験資格は自身の申告によるものだけでなく、出願のときに書類を提出し、本当に受験資格があるのかという審査があります。この審査を通過することで、初めて受験することができるのです。
勉強して出願もしたのに資格審査で落ちてしまった、ということを避けるためにも、必ず各都道府県から配布される最新版の受験要項で確認を行う必要があります。試験は、ほとんどの場合マークシート方式で、論述問題はありません。実技試験は課されませんが、試験合格後には、各自治体で実施される実務研修課程を修了する必要があります。その後、登録することで、介護支援専門員証の交付を受けることが可能です。